日本の基幹産業“鐡”その限りない成長に大いなる貢献を果たして――。
■自動ガス極厚切断機
「鉄の総合デパート」を目指して
株式会社門倉剪断工業は、”鉄を切る”シャーリング業の会社です。昭和44年の創業以来、鉄鋼、ステンレス鋼板などの切断、特に厚さ50mm以上の厚板切断の技術には定評があり、九州では唯一1,500mm切断能力を持つ”厚板の門倉”としてシャーリング業界ではその名を知られています。ガス切断、最新鋭のプラズマ切断や切断面がきれいなレーザー切断など製品の使用目的に応じて切断されています。
また、多様な注文に応じられるよう、一般鋼板に加えて、ステンレス鋼板、特殊鋼板等さまざまな形状、サイズの鋼板をそろえています。機械加工などハイテクを駆使した最新鋭設備を導入し、5面同時加工が可能な研磨加工をした精密部品など、鉄にかかわる事業の幅を広げ、今では「門倉に言ったら何でも揃う」というほど九州地区でトップクラスのシェアを誇っています。
門倉社長を筆頭にグループ全体で約270人の従業員が「高品質、低コスト、確実な納期内納入で、お客様に提供する!」をモットーに「鉄の総合デパート」を目指し、着実に前進を続けています。
会社を支える最新の剪断技術とともに素早い輸送システムに「GPS運行じょうず」が大活躍
株式会社門倉剪断工業の得意先は、九州各県、遠くは広島、岡山県まで約1,000社。製品の配送配車業務を担当されている冨士原宏史さまにお話しをうかがいました。
「工場の拡大とともに、製品の配達件数も増え、配送用トラックが足りない状態で運行していました。しかし、トラックを増車すると、人件費、燃料費や高速料金等のコストがかかる。今の車両台数のままで何か運行効率をあげる良い方法がないかと思案していました。ちょうどその時、エフ・ティ・シー通信さんから車両位置情報システムを紹介していただき、これだ!と思い導入しました。」
トラックの運行状況が一目瞭然
車両位置情報システムは、トラックが今どこを走っているか画面で一元表示できるシステムです。トラックが戻ってくる時間も正確に予測でき、次の配達スケジュールを早めに立てることができます。得意先から「何時ぐらいに着きますか?」との問い合わせにも、誰でも画面を見れば即座にお答えすることができます。
「導入前は、ドライバーの携帯電話に連絡してドライバーの現在位置を確認して、得意先に折り返し電話をしてと、非常に手間がかかっていました。今では、急な引き取り依頼があっても格段の効率アップが図れるようになりました。運転中のドライバー一人一人の携帯電話にかける必要がなくなり、正確な時間が即答できます。得意先から『何で?』と聞かれます(笑い)。
ほかにも一日の走行履歴や運行日報が自動的に作成されるので、当社に出入りされる運送業者の社長さんから『うちにも導入したい』と興味深く言われます。
ドライバーも私自身も、得意な地域とそうではない地域があります。mcAccess eの導入前は、ドライバーからの配達先への詳しい道の問い合わせは、全て事務所にかかってきていましたので、かなりの時間を電話の対応に取られたり、地図とにらめっこしながら案内していました。今では、mcAccess eで直接ドライバー同士が道案内など情報交換ができますのでかなり助かっています。ドライバー同士のコミュニケーションを図る上でもmcAccess eを積極的に利用して行きたい。」と冨士原さま。
※掲載内容は取材当時のものです(平成19年2月 取材)