MCAアドバンス 広域エリアに対応した通信サービスを活かした災害対策の推進
MCAアドバンス導入のポイント
◆通信機能に個別通信、一斉通信、が可能なこと、また、メールや画像伝送など、機能性に優れている
こと。
◆災害対策本部と離島の相互連携が可能であり、市内全域において 広域な通信ができるなど広域性が確
保されていること。
◆利用する通信ネットワークは過去の地震や風⽔害などの災害時に おいても通信の途絶がなく、耐災害
性が認められること。
◆新たな無線基地局の整備が不要であること。
◆使用する無線機は汎用品を使用しており、経済性に優れていること。
MCAアドバンス導入に至った経緯
▲宗像市 危機管理課
小田 企画主査
宗像市の災害応急対策において、消防団の機動的な活動が重要であるが、広域化したエリア内における災害時の通信手段の確保や通信の統制のあり方が課題となっていました。
このため、消防団が使用する無線機をデジタル化するとともに、以下の5点から検討評価の結果、(⼀財)移動無線センターが提供する通信サービスである⾼度MCA無線とMVNOを併用したMCAアドバンスが最適と判断し、2021年12月に41台を導入しました。
(1)通信機能に個別通信、⼀⻫通信、が可能なこと。また、メールや画像伝送な
ど、機能性に優れていること。
(2)災害対策本部と離島の相互連携が可能であり、市内全域において広域な通信
ができるなど広域性が確保されていること。
(3)利用する通信ネットワークは過去の地震や風⽔害などの災害時においても通
信の途絶がなく、耐災害性が認められること。
(4)新たな無線基地局の整備が不要であること。
(5)使用する無線機は汎用品を使用しており、経済性に優れていること。
MCAアドバンスの活用方法とメリット
宗像市消防団は16の分団と、市・県総合庁舎職員で組織する機能別分団の17の分団で活動をしています。
活動範囲が広域のため、MCAアドバンスの導入により、広域エリアに対応した一斉通信サービスで迅速・的確な災害対応の推進が可能となりました。
例えば、⽕災現場に向かう途中の消防団に対して、現場の状況を共有することができるようになり、水利の確保や中継隊形の指⽰などを⾏うことによって、これまで以上に活動の効率化が可能となりました。
また、本市は離島を抱えているため、発災時の離島との連絡体制についても課題がありまし た。導入前にデモ機をお借りし、離島でも通信が可能であることを確認し、導入に至りました。
基本的には消防団がMCAアドバンスの管理をしていますが、コミュニティとも連絡を取ることが可能なツールの⼀つとして運用をしています。
MCAアドバンス配備イメージ
ユーザプロフィール
2017年には「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界遺産に登録。
海の正倉院とも言われる沖ノ島から出土した古代の奉献品約8万点は国宝に指定されています。
宗像市は福岡市と北九州市の中間に位置し、昭和40年代からベッドタウンとして急速に発展してきました。
近年は、ビール醸造所が入居する日本初の団地リノベーション施設「日の里48」が誕生するなど、大型団地の再生事業が本格スタートしています。
世界遺産の海は良好な漁場でもあり、トラフグやアナゴの水揚げ量は県内一位。 九州屈指の売上・人気を誇る「道の駅むなかた」には新鮮な農水産物が集まり、「食のまち・宗像」の魅力を存分に楽しめます。
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