MCA無線で市民の生命と財産を守る!!
神埼市様には2020年9月にMCA無線をご導入いただきました。今回、導入の経緯、利用方法等について
神埼市総務企画部 防災危機管理課 防災係長 山﨑様にお話を伺いました。(取材日2020年12月21日)
神埼市のプロフィール
佐賀県東部に位置する神埼市(人口31,258人 令和2年12月31日現在)は、平成18年3月に神埼町・
千代田町・脊振村が合併・市制施行し、神埼市として発足しました。全国的に有名な『吉野ヶ里歴史
公園』や、国の名勝指定を受けた『九年庵』、『王仁博士顕彰公園』をはじめ、歴史や自然を感じる
観光地です。
神埼市
マスコットキャラ
くねんワン
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神埼市
マスコットキャラ
くねんニャン
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九年庵 |
国営吉野ケ里歴史公園 |
王仁博士顕彰公園 |
明治の大実業家伊丹弥太
郎の別邸と庭園で紅葉の
名所です。秋と春に期間
限定で一般公開をしてい
ます。
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700年続く弥生時代の全
ての時期の遺構、遺物が
出土した学術的価値の高
い遺跡で、日本最大規模
の環壕集落です。 |
日本に初めて漢字と儒教
を伝えた人物であるとさ
れる王仁(わに)博士を
顕彰した公園です。
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防災行政のためにMCA無線を導入
神埼市では合併前のそれぞれの自治体で、400MHz帯の移動系防災行政用無線を利用していたため相互
接続が出来ない等、運用上の課題がありました。
そこであらたな無線システムの導入にMCA無線を検討いたしました。MCA無線は、1)災害時にも確実
に使えること、2)MCA無線中継局は山上局のため通信エリアが広く神埼市全体をカバーするのに十分
であること、3)中継局の建設が不要で統一システムの整備費用が財政的に有利であったことからMCA
無線74台(車載型54台・携帯型20台)を導入いたしました。
二重化されたmcAccess e +の安心感
神埼市では従来のMCA無線とNTTドコモのIP無線の両方のエリアで通信できる『mcAccess e +
(エムシーアクセスイープラス)』を利用しています。MCA無線とIP無線で二重化されているので通信
エリアが広くまた災害時等に通信が途絶え難いのでとても安心感があります。
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mcAccess e +サービス概念図 |
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mcAccess e +対応端末 |
MCA無線の活用と魅力
神埼市の消防団は8分団を抱え約1,000人で構成されています。消防団は救助・救出活動、警戒巡視活動、
災害防御活動、避難誘導活動等をはじめとする地域コミュニティの防災活動において重要な役割を果た
しています。そのため、消防団の車両、市役所の車両には車載型端末を配備しています。また、市役所
本庁と各支所には携帯型端末を配備し、市役所と消防団の連携に活用しています。プレストークボタン
を押すだけで一斉通信・グループ通信・個別通信と様々な通信形態により情報共有が手軽に利用できる
のがMCA無線の魅力です。
市民の生命と財産を守る
災害が発生せず、MCA無線の活躍の機会がないことが望ましいことですが、日頃から災害時に備え、
MCA無線による通信がスムーズにできるようにする必要があります。このため、無線機の使い方に
ついては、防災等の訓練や各種イベントの機会を利用しながら無線機取扱いの習熟度を上げ、防災体制
の充実・強化を図り市民の生命と財産を守って参りたいと思っています。
神埼市の名物『神埼そうめん』
「神埼そうめん」の歴史は、今から約390年前の寛永12年(1635年)小豆島
より行脚遍歴してきた雲水が、長崎街道の神埼宿で病に倒れ、これを地元
の行商人が手厚く看病し、そのお礼に手延べそうめんの秘法を伝授したの
が始まりと伝えられています。脊振山系の良質な水と佐賀平野の小麦、豊
富な水量を活かした水車の利用と恵まれた風土で製麺業が盛んになりまし
た。そのコシの強さ、喉ごしの良さはいまや神埼ブランドとして全国に知
られ、夏は冷やしそうめん、冬はにゅうめんで、1年を通じて美味しく食
べていただけます。
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