コミュニティ無線
デジタル方式のMCA陸上通信システム「mcAccess e」で住民に防災情報を伝える同報無線を低コストに実現。J-ALERTや防災関係機関との連絡も可能です。
「災害は忘れた頃にやってくる」という言葉がありますが、いついかなる災害にも安全の確保は務であります。そのために状況の把握を急ぎ、それにもとづいて策定された安全対策はいちはやく住民に通知しなければなりません。
そのような要望の高まる中で、防災を目的とした同報無線としてデジタルMCA陸上移動通信システムを用いたモデル施設が福岡県直方市に完成しました。この施設を活用し、防災をはじめ、防犯や地域コミュニティ形成支援を目的とした無線局として平成17年8月9日、全国で初めて国から免許されたものです。
全国初! 防災を目的としたデジタル移動無線のモデル施設完成
公開展示説明会開催
平成17年8月24日/直方市役所
設置主体:ふくおかコミュニティ無線推進協議会 (会長/赤岩芳彦九州大学システム情報科学研究院教授)
無線局免許人:福岡県直方市
モデル施設公開には福岡県を中心に各市町村の防災関係担当の方々、約80名が参加されました。市役所8階・大会議室にてシステムの説明会と質疑応答の後、親局からのデモ送信と、屋外に設置された屋外拡声子局を見学されました。
機器の運用としては、以下のように行われます。
(1)通常は公民館等の音声増幅器は電源は切られている。
(2)放送を行う場合は市役所のパソコンから、遠隔操作で音声増幅器の電源を入れる。
(3)放送終了後、音声増幅器の電源を切る。
整備費が安い理由
- 汎用の機器を使用
従来の市町村防災無線の機器は、特注品を多用するオーダーメイドであるため高くなるが、「ふくおかコミュニティ無線」は、基本的に汎用品を多用するイージーオーダーであるため安くなります。
- デジタル方式のMCA陸上移動通信システム「mcAccess e」 の無線通信回線を使用
従来の市町村防災無線は、無線通信回線を独自に整備する必要があるが、「ふくおかコミュニティ無線」は、既存のデジタル方式のMCA陸上移動通信システム「mcAccess e」を無線通信回線として利用するため安くなります。